23寒冷地仕様の車って?
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“寒冷地仕様の車”って聞いたことがありますか?暖かい地域や、あまり雪が降ることのない地域に住んでいる方にとっては聞きなれない言葉かもしれません。寒冷地仕様の車とは、文字どおり寒冷地での使用を考慮して、寒冷地での快適性や安全性を高める装備が施された車のことです。国内でも北海道や東北地域、北陸地域などに住んでいる方は寒冷地仕様の車にすることが多いのです。
ここでは、そんな寒冷地仕様の車について、くわしく紹介したいと思います。
寒冷地仕様の車って、普通の車とどう違うの? そもそも寒冷地とはどのような地域のことを指すのかというと、降雪量が多くて、車の凍結がしやすい地域のことを指します。そして、こういった寒冷地では、車に積まれている液体が凍ってしまうことがあるため、エンジン冷却水が(通常−12℃程度のところ)−35℃程度まで凍らないような仕様になっています。また、大雪の場合でもしっかりと雪を拭くことができるようワイパーモーターの強化が施されていたり、ワイパーが凍結してしまわないよう電熱線によってフロントウィンドウを温められるような仕様になっていたりします。ヒーターがドアミラーに内蔵されていることや、車に乗る人の快適性を考えて、後ろ座席のヒーターダクトが追加されることなどもあります。さらには、吹雪の中での走行を想定して、追突防止のために「リヤフォグランプ」と呼ばれるランプが後部に付けられることも多くあります。
寒冷地仕様にするのは降雪地帯の人だけ?
寒冷地仕様の車について色々と解説をしましたが、めったに雪が降らないような地域に住んでいる方であれば、基本的に寒冷地仕様にする必要はないと思います。ただ、スキーやスノーボードが趣味で年に何度も行くという方や、出張で降雪地帯に行く機会が多いといった方などは、寒冷地仕様にしても良いかもしれません。また、「関東に住んでいるけれど、たまに大雪になることもあるから いざという時のために寒冷地仕様にしている。」といった声もたまに聞かれます。
自動車メーカーによって寒冷地仕様オプションの内容は異なるため価格にも差がありますが、だいたい1万円~2万円の場合が多いようです。
自分の住んでいる地域や、家族のライフスタイルによって、検討してみてはいかがでしょうか?
文:油井 恵里香
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