22介護に便利な福祉車両
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福祉施設や病院の送迎車として見かけることが多い福祉車両ですが、一般の方でも自家用車として購入やレンタルができるってご存知でしたか?自宅介護をしている方や、車椅子を使用している家族がいるご家庭にとって、病院の送り迎えをはじめとした車でのお出かけは結構大変。そのサポートとして、福祉車両を利用するという方も増えてきているのです。車椅子を使う方にはもちろん、足や腰が悪くて車の乗り降りがちょっとキツい…といった方にもうれしい仕様が多くあります。
ここでは、そんな福祉車両についてくわしく紹介。一体どんな車があるのか、よく見る福祉車両のタイプを挙げてみました。
必要な免許 福祉車両の運転自体は普通自動車免許を所有していれば可能です。有償で運転サービスを行う場合にはタクシーなどと同様に、旅客を運搬を目的とした第二種運転免許が必要となります。車種によっても必要資格は変わり、バスを用いる場合は中型免許。もしくは大型免許が該当します。デイサービスなどで送迎のみを行う場合は、介護の資格は法律上必須ではありません。
福祉車両の購入条件 福祉車両の購入そのものは身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳といった証明書は必須ではありません。こういった書類は各種減免制度を利用される場合には提出しなければならないためご注意ください。
車いす仕様車 日常的に車椅子での生活を余儀なくされている場合におすすめなのが、車椅子に乗ったままの状態で車内へ乗り込むことができる「車いす仕様車」です。車椅子の車輪を床面に固定させることができ、シートベルトも装着することができます。車いす仕様車には、電動リフトを使ったタイプとスロープを使ったタイプがあります。また、2列目シートや3列目シートを折り畳んで使うタイプと、最初からシートが取り外されているタイプがあるので、普段の使い方やライフスタイルを考慮して選ぶようにしましょう。
シート系の福祉車両
助手席や2列目シートが回転したり、回転・昇降することによって乗り降りしやすくなっている、シート系福祉車両もあります。足腰が悪いなど、片足を上げて車内に乗り込むという事が負担になってしまう方にとって、両足が地面についたままお尻からシートに座れるシート系福祉車両はとても快適です。シートが車外に出てきてくれたら、介助する側の負担もかなり軽減されるでしょう。
シート系福祉車両のシートには他の席と同様にクッションがあり、しっかりと固定もされているので乗り心地も良いのです。
さて、いかがでしたでしょうか?
各自動車メーカーの努力によって、優れた機能性を持った福祉車両が次々と登場しています。気になった方は、ぜひ自動車メーカーのホームページなどをチェックしてみましょう。
福祉車両の種類や仕様にもよりますが、消費税が非課税になったり、さまざまな税金の減免、また地方自治体によっては購入資金の助成などを実施しているところもあるようです。
ちなみに、福祉車両のレンタカーサービスもあるので、「購入するまでの必要性は…」と考える方にはそちらもおすすめです!
文:油井 恵里香
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