04海外で運転するには？

国際免許証は、日本も加盟中の「ジュネーブ条約」に基づき各都道府県の公安委員会から発行されます。国際自動車連盟（FIA）が制定した規格に基づいて作成されたもので、各国の免許証の翻訳版として認められています。 加盟国は、各国で発行される国際免許証を認め合うことになっているのです。
有効期限は1年。そのため国内免許証の有効期限が1年未満の方は国際免許証を取得できません。滞在期間中に期限が切れてしまいますからね。ただこの特例措置として、本来の更新手続き期間でなくても免許を更新できるようになっています。
また海外滞在期間が1年を超える場合は、試験を受けてその国の免許を取るか、あるいは日本の運転免許証をその国の免許証に切替えるという方法もあります。

では、国際免許証はどのように取得するのでしょう？
まず申請は、運転免許センターや運転免許試験場、また各都道府県警察の運転免許課で可能です。国際免許の発行に必要な期間は申請先によって異なりますが、一般的には数日から1週間程度です。ただし申請先や申請時期によっては手続きに数週間かかる場合もあります。警察署の場合には発行に2週間程要することもあるので覚えておきましょう。詳細は都道府県ごとに異なるので地域の警察署や運転免許センターに確認してみてくださいね。

国際免許を申請する場合に必要な書類は、以下のとおりです。

・自動車免許証（有効期限内であること）
・パスポートのコピー
・写真1枚（縦4.5㎝×横3.5㎝、無帽、正面、顔中心、無背景、申請前6か月以内に撮影したもの。）
・申請書（申請先によって異なる場合があります）

ちなみに、日本の免許証を持っていれば外国人でも取得ができます。

それでは以下に、国際運転免許証が有効な国等（ジュネーブ条約加盟国）を一覧で掲載してみたのでご確認ください。

アジア州フィリピン、インド、タイ、バングラデシュ、マレーシア、シンガポール、スリランカ、カンボジア、ラオス、韓国

中近東トルコ、イスラエル、シリア、キプロス、ヨルダン、レバノン、アラブ首長国連邦

アフリカ州南アフリカ、中央アフリカ、エジプト、ガーナ、アルジェリア、モロッコ、ボツワナ、コンゴ民主、コンゴ、ベナン、コートジボワール、レソト、マダガスカル、マラウイ、マリ、ニジェール、ルワンダ、セネガル、シエラ・レオネ、トーゴ、チュニジア、ウガンダ、ジンバブエ、ナミビア、ブルキナファソ、ナイジェリア

ヨーロッパ州イギリス、ギリシャ、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、オランダ、フランス、イタリア、ロシア、セルビア、モンテネグロ、スペイン、フィンランド、ポルトガル、オーストリア、ベルギー、ポーランド、アイルランド、ハンガリー、ルーマニア、アイスランド、ブルガリア、マルタ、アルバニア、ルクセンブルク、モナコ、サンマリノ、バチカン、キルギス、ジョージア、チェコ、スロバキア

アメリカ州アメリカ、カナダ、ペルー、キューバ、エクアドル、アルゼンチン、チリ、パラグアイ、バルバドス、ドミニカ共和国、グアテマラ、ハイチ、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ、ジャマイカ

オセアニア州ニュージーランド、フィジー、オーストラリア、パプアニューギニア

行政区域香港、マカオ

※上記以外でも短期旅行者等に対して国際運転免許証を有効とする国もあるので、大使館等で確認してみましょう。

文：油井 恵里香